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1月19日の日経産業新聞に前川洋一郎理事の寄稿記事が掲載されました。
連載企画「長寿企業の研究」の第25回です。
・攀桂堂 伝統の筆作り400年
今回取り上げられているのは滋賀県高島市で伝統工芸品である巻筆をつくる攀桂堂(はんけいどう)です。彦根出身の初代から15代、その歴史は400年を数えます。
その間には当然、大きな転換点がありました。第1は明治維新からの文明開化、鉛筆やペンへの切り替えが急速に進展。第2は有力顧客である家族の東京移転。第3はIT時代に伴う筆離れ。
いずれも同社にとって大きな転機でしたが、同社がそれを乗り越えてこられたのは次の3つのポイントです。
①本物の動物の毛と古来の製法へのこだわり
②家訓の「筆屋になるより職人になれ」を心に刻んだモノづくりへの姿勢
③家族という最小組織による伝承・効率経営
当代と次代承継者は、日々筆づくりに励んでいます。