共立運送 代表取締役 大槻さんのご紹介がありました。
大槻さんは初期からの会員メンバー、創業60年以上の会社を承継され経営されています。大久保秀夫会長の社会性を重視した経営にめぐりあい、毎回学ぶことが多いとのこと。また、会員メンバーの多くが社会性を重視して社員の幸せと業績向上にもつながっている例があり、とても刺激を受けているとのこと。
本日の演題「主役は住民と職員。輝く市政のつくりかた」についての講義が始まりました。
まず市長から「議院内閣制と二元代表制のどちらが市長を選ぶ制度かご存知ですか?」という質問から入りました。
市長は二元代表制で選出されており、「市民」「議会」「職員」3つの方向性を見て仕事をしている。
この3つの方向性が市政をとても難しくしているという認識が重要であるとのことでした。
市長としてのマネジメントとしてのコツは経営者にも参考になる。
よくトップダウンとボトムアップのどちらが必要かという話があるが、局面によって両方必要であるということ。
トップダウン:方向性を変えて決断するとき
ボトムアップ:方向性が合っていて加速させるとき
東市長が常に言い続けていること
「日本一前向きな市役所になる」ということ。
88ある補助金の見直しを実行していくときに、これまでずっと固定的だった補助金とその拠出先について、「日本一前向きな市役所になる」というビジョンの元、再度補助金の内容から職員と徹底議論し、これまでの拠出先だけでなく新しい拠出先にもチャレンジできる場を与え、市政の血流が循環するように行動と努力をする。
ボトムアップにもコツがある。
職員が市民のために改善したいことにおいて、実際にやる段階で躊躇してしまうことが常にある。その際に壁となるところをただちに行動して職員がやりたいことを常に取り除くという意味での「露払い」が大切であること。
ボトムアップを推し進める前に、成果を計るための仕組みだけを用意し、そのKPIは絶対に自分で決めない。KPIを決めてしまうと職員のモチベーションは上がらない。
そのための会議にも一切出ない、市長不在で進めることが大切であるということ。
職員が自分で決めて責任持って行動できる、職員主体であることを常に意識している。
今回の講義を受けて、市政も経営も本当に近いと感じました。
経営の在り方を見直す気づきがたくさんありました。