PICC 経営者のために公益資本主義を

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【PICC大阪支部】7月度 定例会を開催いたしました。

大阪支部7月度の定例会議を開催しました。

まず冒頭の挨拶として、柳川支部長からの挨拶がありました。
わたしたち経営者が社員・家族に与える影響は大きく、どういった在り方をもって経営にあたるべきか?
1つの事例として「日本理化学工業」の話題提供がありました。


日本理化学工業の経営者が言う人間の究極の幸せとは、

・人に愛されること

・人にほめられること

・人の役に立つこと

・人から必要とされること

本来、働くことによってすべてが得られる。
そういった経営を志すべきであるという言葉でした。

抜粋:http://www.rikagaku.co.jp/handicapped/
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~日本理化学のもう一つの使命~

日本理化学工業は全従業員84人中62人が知的障がい者(内26人が重度の障がい者)が働いている、学校で使うチョーク製造を主とした会社です。(平成31年2月現在) 会社創立は昭和12年ですが、知的障がい者の雇用は昭和35年2人を雇用したのがスタートでした。

このような障がい者多数雇用を目指したのは、禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せは、1つは愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」と教わったからでした。
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大阪支部7月度の定例会議を開催しました。

【会員】株式会社KUROKAWA 黒川さん実践発表

リサイクルショップを全国100店舗を経営する黒川社長の事例発表でした。
先々代が創業したとき、故繊維加工業を事業として行っていたが、様々な苦境を体験し現在は消費者向けリサイクルショップの全国展開をするまでに至った。
創業66年間の中で、経営危機のときこそ新しいイノベーションが起きてきたとのこと。
キングファミリーの年間実績:
古着販売点数 13,233,392点
客数 3,314,593人
売上 4,247,390,429円
一番の特徴は、20%のロイヤルカスタマーが80%の売上をもたらし、
超ヘビーユーザーは年間300回以上の来店があるということ。
これはお客様がファン化しているという証拠です。
【会員】株式会社KUROKAWA 黒川さん実践発表

キングファミリーは買い取りを拒まない。

キングファミリーは買い取りを拒まない。
ほぼ100%の買い取りを実現し、お客様のお悩みを解決している。
ただし、品質のよくない衣類を買い取ってどうするのか?
国内で販売できる商品はたった25%しかない、75%は国内店舗で売れない商品。
キングファミリーは、独自の海外ルートを構築し国内で販売できない75%の商品を現地と自社の収益に変えるモデルを構築した。
これが競合他社の差別化となるポイントとなった。
一見すると損するかもしれないことも、
お客様の買い取りをどうすれば??と考え抜いた結果、
競合しない新しいモデルが生まれたわけです。
社会性を貫いたこそ、独自性が生まれ、競合と戦うという不毛な状態にならなかったということです。
現在は、NPO法人や行政との連携が進み、衣類で貢献するモデル事業を推し進めている。

■モデルづくりの参考となった3つの事例
1.故繊維加工業:先々代から行っていた市場からのキロ買い
2.OXFAM、GOODWILL:海外での社会貢献型の衣類寄付の仕組み
3.BOOKOFF:標準化と簡素化。定価に対する%設定、誰でも買い取りできる仕組み

■今のキングファミリーをつくった3つの戦略
①常に戦わずイノベーション
②事業の標準化と簡素化
③分析とデータ収集

■KPIマネージメント
未来に経営をバトンタッチするために、数年前からKPIマネージメントを導入している。
6つのマネジメントチームがそれぞれ機能している。

・KGI ・・・総取扱量
・KPI大項目 ・・・13の項目
・KPI中項目 ・・・49の項目
・KPI小項目 ・・・126の項目
・アクションプラン ・・・無数のアクション

■人財マネージメント
一般的な評価制度をやめ、人がいきいきと主体的に活動できる会社にする。
個人個人が、できること、やってほしいこと、やりたいことが一致するような幸せなマネージメントを実現するために、先行して社員のやれることに給与先払いで制度設計し、その結果社員は内的要因で主体性が生まれ、人財成長につながる独自のモデルを共有いただいた。
キングファミリーは買い取りを拒まない。

キングファミリーの事業は、
活かされていないものを活かす商い。
人口が100億人に向けて、世界のゴミは220億トンになると言われている。
経済性を優先するあまり、社会には活かされないもので溢れている。
世界は便利になればなるほどゴミが増えていく、つまり人のために地球が搾取されているとも言える。
持続可能な地球をのために、活かされていないものを活かす!
その実践は社員が主体的に行動する幸せな組織、それがキングファミリーなんですね。

締めくくり

その他、教育支援委員会の研修ツアー「知覧」の報告がありました。

ここ数ヶ月で大阪支部での活動はどんどん活性化してきています。

次回も多数のご出席をお待ち致しております。

締めくくり

参加者数 32名
記載者 佐藤正隆

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