PICC 経営者のために公益資本主義を

News

PICCニュース

PICC東京支部 100年企業研究委員会 浅草中屋 訪問レポート

前川洋一郎 特別顧問 Presents 100年企業訪問ツアー(東京 第1回)

  

 

 PICC東京支部・100年企業研究委員会は、10月20日の「老舗の日」に企業訪問ツアーとして”浅草中屋”でお馴染みの中川株式会社(本社:東京都台東区、代表:中川雅雄氏 http://www.nakaya.co.jp/)を訪問しました。同社の創業は1910年。最初は着物の半襟の販売からスタートし、現在は祭り用品全般の販売と関連イベント業を手掛けています。

 

 

 

 

 3代目の中川社長によると、今日まで会社を存続できた一番の理由は「時代のニーズに対応してきたから」。具体的には、祭り用品という季節性の高い商品を全国エリアに販売を拡大することで通年型商品に変えたり(祭りは全国各地で通年開催されているため)、小売専業だった業態を企画・製造から販売まで垂直統合することによって商品を一元管理できるようにしたことなどが成長の要因で、そのためにITを積極導入しているとのことでした。

   

社訓は『商いは飽きない』『お客様の顔が見える商い』『日本伝統文化の継承』の3つ。また家訓は『財産を残すぐらいだったら教育に使え』。裏の家訓は『数字が分かる経営者になれ』。国の中小企業支援に関する助成を受けるために、社長自らが経営計画をたて財務的に説得力のあるプレゼンテーションを行っているそうです。

 

  

 

さらに、社会貢献の姿勢を日々貫き、若い頃は青年会議所、現在はロータリークラブなどで献身的な活動を行っています。「自分で自分を磨くことを常日頃忘れず勉強なさったほうが良いと思います」、「自分の生き様を社員や後継者に見せながら、自分にできることで社会に貢献していくことが経営者の在り方の一つではないかと考えています」などの言葉に、100年企業としての“謙虚な信念”を感じることができました。

  

PICCでは、100年企業研究などの活動を通じて社会に貢献しうる永続型の企業の在り方をこれからも追求していきます。

  

 

一覧に戻る