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【PICC東京支部】~出前授業の開催報告~

学校名:川崎市立高津高等学校(定時制)
授業日:2024年1月31日(水)19:15~20:30
講師名:谷川
参加人数:講師1名、高校1年生20名(2クラス同時)
内容テーマ:仕事とは〜働くってどういうこと?〜


今回初めて定時制で出前授業をさせていただきました。
小中学時代に不登校や引きこもりの経験をしている生徒が多いとのことで、
昼間は働けるといいが、中々家から出られない生徒も多く、日中は家にいる生徒が多いとのことでした。
生徒たちは、明るく素直でコミュニケーションも積極的な生徒が多かった印象です。


2名の生徒が将来やりたいことがあると手を挙げてくれました。



「カウンセラーになりたい」という女子生徒は、自分自身が引きこもりになってしまった時に
カウンセラーに支えられ、この高校に入ることができたそうです。
今は周りに友達もいて学校が楽しいとのこと。
昔の自分のような人の力になりたい、と語ってくれました。


「塾を経営したい」という男子生徒は教育格差を減らしたい、
高い月謝を払わなくても通えるような塾をやりたい、と語ってくれました。


彼らの人生の経験から生まれた将来の夢に向かって前向きに歩んでいる彼らに勇気をもらいました。


開始~終了まで、寝る気満々で寝ている生徒もいました。
特別な関わりはしませんでしたが、彼の成長と幸せを心から願います。


今回の授業とは関係ありませんが、ここ5年ほどで小中学校の不登校児童数が激増しており、
特に令和2・3・4年度の中学生では約13万人→約16万人→約19万人と異常な急増です。
そう考えると、定時制高校や通信制高校などの存在意義は急激に高まると思います。


あまりにも急激な変化なので社会的に大きな歪みとならないか心配です。
政治や行政機関、教育分野の方々がしっかりと変化対応していくことを願いますが、
私たちもこの問題に対して、何かやるべきなのかもしれません。

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