News
2016年8月29日、いたばし倫理法人会と共同で「第1回健康経営セミナー 医師会との意見交換会」を開催。いたばし倫理法人会、公益資本主義推進協議会の会員を中心に40社以上の経営者にお集まりいただきました。
第一部のセミナーでは、日本医師会から今村聡副会長をお招きし、「医師会との連携による健康経営の推進について」というテーマで、日本政府による健康寿命延伸の取り組み、健康経営の必要性とメリット、医師会との連携体制等についてお話いただきました。国や医師会で取り組んでいることや今後の方向性など、普段、中小企業経営者がなかなか触れることのない情報が披露され、目指すべき健康経営の在り方が、おぼろげながらも見えてきた気がします。
第二部のグループディスカッションでは、テーブル別に自社の健康経営への取り組み状況やそこで見えてきた課題、今後の取り組み予定などをテーマに意見交換を実施。ファシリテーターとして、板橋区医師会役員の皆様にご協力いただきました。現役医師である医師会の先生方に取り仕切っていただくことで、社員には相談しづらい自社の健康に関する悩み、試行錯誤しながら取り組んでいる施策について、活発に議論が進みました。後半は、お弁当を食べながらのリラックスしたムードの中、各テーブルでディスカッションされた内容を発表していただくことで、「ウチと同じような悩みを持っているんだな」「ああいう取り組みもあるのだな」と、いろいろな気付きや情報収集の場として活用いただけたと思います。
最後はオブザーバーとしてご参加いただいた板橋区の健康生きがい部長、保健所長からもご挨拶をいただき、いたばし倫理法人会・鈴木直前会長の総括で盛況のうちに終会となりました。
これまで健康経営は、国が旗振り役となり、大企業を中心に取り組みが進んできました。しかし、本当に取り組みが必要な中小・零細企業ではなかなか導入が進んでいません。それはやはり、ノウハウやマンパワー、協力者など、いろいろなものが不足しているからではないでしょうか。そんな中、我々のような経済団体と地域の医師会が協力し、セミナー・勉強会を開催するのは画期的な試みとなります。これから、より現場に近い立場から中小・零細企業に対する健康経営の普及と推進をはかるべく、今回の取り組みをベースにまた検討してまいります。