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7月17日(日)、パシフィコ横浜国立大ホールにて、日本青年会議所が主催する【サマーコンファレンス2016 アウフヘーベンフォーラムⅡ~共感経済社会の確立~】が開催され、全国から1000名を超える若手経営者が集まりました。
このフォーラムでは、VSOP運動の事例が紹介されています。VSOP運動とは、Volunteer Service One day projectの頭文字を取ったもので、企業や商店、団体が本業を通じて定期的に地域へ社会貢献を行う活動のことです。私たち公益資本主義推進協議会もこの運動の主旨に賛同し、全国から28の案件を提出させていただきました。
当日、全国から約900件集まったVSOP案件の中から、優秀な取り組み事例として、当協会宮城支部の会員企業・スプランディッド ブランシュ(代表:柳谷 理花 http://www.s-blanche.com/)による「児童館、小学校 手芸ボランティア活動 自分作り教育」が紹介されました。とても栄誉あることで、我々としても誇らしく思います。
また、多摩大学大学院教授田坂広志氏、株式会社今治 / 夢スポーツ代表取締役岡田武史氏、さらに当協会代表である大久保秀夫が加わり、これからの経営や仕事の在り方、日本の未来像について鼎談が行われ、聴衆に多くの示唆を与える話が展開されました。
来年は、今年より多くの案件を提出し、会員企業の取り組む社会貢献活動をたくさんの方に知っていただけることを期待しています。今年度は参加されていない会員企業の皆さん、ぜひ来年はご参加ください。
最後に、スプランディッド ブランシュ・柳谷代表から喜びのコメントを頂戴したので、紹介させていただきます。
【スプランディッド ブランシュ・柳谷代表より】
私は幼少期、祖母に育てられました。手先が器用で、いつも手作りの服を作ってもらっていました。オンリーワンの服に祖母の愛を感じ、自然と私も、将来は「何かものづくりにたずさわっていきたい」と思うようになりました。
大人になり、メディアのレポーターやモデルなど、いろいろな仕事にたずさわる機会をいただきました。ある時、取材を通じてウエディングプランナーさんと出会い、私がウエディングモデルをしていた経験を買っていただいて、東北初となるオーダーウエディングドレスの店長を任せていただくことになったのです。それが、大きな転機となりました。いろいろ勉強させていただき、2005年には独立して今の会社を立ち上げることができました。
PICCを紹介されたのは数年前、経営者をしている友人からです。はじめは正直、それほど興味はなかったのですが、周りの方々が経営について、熱心にいろいろアドバイスいただけるので、勉強会や会合にはよく顔を出させていただくようになりました。そこで大久保会長に出会い、周りの人へ幸せを分配することや決して諦めないことの大切さやなど、たくさんの学びをいただく機会を得ました。
今回表彰いただいたのも、JCとPICC会員の方から社会貢献活動のお話をうかがったのがきっかけです。自分にも何かできることはないか? と、小学校で自分のやっているウエディング業について、世界の結婚式を紹介しつつ、家族のつながりを作る素晴らしい仕事であることをお話させていただくようになりました。また、近所の児童館には幼少期の私と似た境遇の子どもたちがたくさんいることが分かりました。ただ、私の祖母のように洋裁をしてくれたり、それを教えてくれたりする人はいません。そこで、仕事で余った生地などを使い、コサージュやリボンを作る教室も開くようになったのです。本物のレースに触れること、手先を動かしながらアイディアを出すこと、モノを大切にすること、コミュニケーションすること、お金では得ることのできない、いろいろなことを伝えることができたのかなと思っています。
創業10年の節目に、これまで自分ができることの中から行っていた活動が、このようなかたちで認めていただけたことにたいへん驚いています。これからも、女性ならではの、温かみのある見本となれるよう、頑張りたいです。今回の表彰がきっかけとなり、諦めずに続けることの大切さ、ものづくりの大切さを世の中に伝え、同じような志の女性が一人でも増えていく、そんなスイッチになれば嬉しく思います。
以上