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2023年3月14日、一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC)は社員総会・優秀事例発表会を開催しました。今年は4年ぶりにリアル中心の運営で開催し、リアル62名、Zoomで20名の方に参加いただきました。冒頭の社員総会では、議案として上程していた2022年度決算、定款変更は原案どおり承認可決されています。
議事後には、会長である大久保秀夫から「追悼 師・稲盛和夫から学んだこと」というタイトルで講話があり、大久保会長が若い頃、稲盛和夫氏から学んだ経営者が大切にすべき人としての在り方について、氏との思い出を交えながら話していただきました。
講演後は、7回目となるPICC優秀事例発表会を開催し、全国から選抜された7名の会員による活動事例のプレゼンテーションが行われました。
【優秀事例を発表いただいた会員の皆様】
1.委員会活動部門(MYCO)
愛知支部 毛受 芳高さま(一般社団法人アスバシ)
2.PICCプレゼン部門
福岡支部 古屋 純平さま(株式会社レジャーリンク)
3.U25チャレンジ部門
福岡支部 松藤 大治さま(福岡大学/さわかみ投信㈱)
4.公益資本主義の実践部門
東京支部 大塚 雅之さま(大塚実業株式会社)
5.公益資本主義の実践部門
福岡支部 内山 大輔さま(株式会社アーニスト)
6.委員会部門(教育支援)
東京支部 谷川 宏樹さま(株式会社アイ・コンサルティング)
7.U25チャレンジ部門
愛知支部 北島 詩乃さま(名古屋外国語大学/ツレテコ)
その中で最も優れたプレゼンターとして、名古屋外国語大学の学生でツレテコの代表を務める北島 詩乃さん(愛知支部U25)に「2022 PICC MVP賞」が贈呈されました。U25がMVPを獲得するのは、初の快挙となります。
北島さんからは、居場所づくりプロジェクトである『ツレテコ』の活動について、ご紹介いただいています。「居場所」とは、ありのままの自分でいいんだと思える場所のこと。「居場所」の数が増えれば増えるほど、自己肯定感や将来への希望が数値的に高まるという調査結果もあるそうです。
なぜ北島さんがこのような取り組みを始めたかというと、自身が高校生の頃、このような場所を求めていたことが原体験にあります。ただ話を聞いてくれる大人が欲しい。しかし、今の社会にはそんな場所が失われてしまっています。北島さんは、その現実を諦めるのではなく、その「居場所」を自分で作ることを決断しました。
そんな時に出会ったのが、マイコミュニティフォーラム・東海学生AWARDです。若者のやりたいことに真剣に向き合ってくれるこの場に力をもらい、居場所づくりプロジェクト『ツレテコ』の実現が加速したのです。
「ここに来ると安心する」と思え、連れてきたいと思った人を誰でも連れて来られるみんなの居場所。岐阜県・中津川の小・中・高校生を対象に、この1年間で19回開催しました。『ツレテコ』のミッションは、新しい世界への玄関口となること。楽しい+将来について考えるきっかけをつくることイベントを通して、子どもが個性を発揮し、挑戦するための勇気を育むお手伝いをされています。
このように素晴らしい賞を頂くことができ、とても光栄です。実は2週間ほど前、愛知支部の定例会があり、いろいろな方からプレゼンについてフィードバックをいただきました。結果、どうしたらいいかわからなくなってしまい、最後の最後まで悩むことになりましたが、こうして賞を頂き、皆様に私の思いが少しでも伝わったのかなと思うと、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。プレゼンテーションの中でもお伝えした通り、私は日の当たらない居場所づくりに取り組んでいます。それは、問題が起こらないとなかなか解決しようとしないこの社会に憤りを覚えているからです。そうではなく、一人ひとりに日の当たるような社会になっていくといいな、そういう思いお伝えし、挨拶とさせていただきます。
また、東京支部には「2022年度 最優秀支部賞」が贈られています。これで東京支部は三年連続の受賞となります。
この一年、支部の皆に協力してもらい、いろいろなチャレンジをさせてもらいました。たとえば本日、谷川委員長が発表した自閉症児クラス向けの出前授業もその一つです。当然、うまくいかないことも多いのですが、皆で力を合わせて前に進めてきたたからこそ、受賞することができたのだと思います。例えば、昨年は出前授業の依頼をたくさんいただいたので、「講師が集まらない」「どうしよう」ということが実はたくさんありました。しかし、そんな時も「自分がなんとかする」「こういう風にしよう」と、皆で支え合って、皆で協力してくれたのです。
今回の事例発表でも、昨年のこの場で「PICCに参加して、活動している以上、1年かけて何かできることがないのか? を考え、エントリーしなければダメだ」と、私が吠えてしまったものですから、「出さなきゃいけない」と、それぞれの事例をブラッシュアップしていきながら協力してくれました。この1年間で、東京支部はすごく絆が強くなってきたと実感しています。
また、どんどん新しい会員の方にも入っていただいています。私たち東京支部は、1人のスパースターを作るのではなく、1人の1000歩より1000人の1歩のイメージで今後も協力しあって更に飛躍できるよう頑張っていきたいと思います。皆さん、本当にありがとうございました。