PICC 経営者のために公益資本主義を

　
　2020年6月27日、福岡大学ベンチャー起業論、NPO 法人 ASIA、国連経済社会理事会特別諮問非政府機関アライアンスフォーラム財団と共に「公益資本主義」公開フォーラムを開催いたしました。
　新型コロナウイルス感染症対策の観点から、今回は完全オンラインイベントとし、ZoomによるWeb会議の他にYouTube視聴を合わせると約1,000人が出席してくださいました。

　阿比留理事の趣旨説明からスタートし、PICCの最高顧問であり、「公益資本主義」の提唱者である原丈人氏による講演では、原最高顧問が社会のために活動することになったルーツや公益資本主義の考え方、海外での成功事例について、改めて学ぶことができました。今回は一方的に講演を聞くだけでなくZoomのブレイクアウトルームという機能で小グループに分かれ、それぞれ感じたことや改めて学んだことを、参加者同士が話し合う時間を設けたことで、より各自の中で深く、学びのエッセンスを落とし込むことができたと思います。

　その後は公益資本主義を実践する企業、公益資本主義に挑戦する学生から、それぞれの取り組みについて発表があり、それに対して原最高顧問から感想やアドバイスをいただけるという貴重な機会になりました。PICCからは、宮城支部から早瀬渉さん(株式会社ラポールヘア・グループ)、愛知支部から奥村雄介さん（興亜商事株式会社）がプレゼンターとして登場し、公益資本主義の想いと考えをビジネスモデルとして昇華させた取り組みについて紹介してくれました。
　他にもPICC会員ではありませんが、公益資本主義的考え方で事業をされている経営者、公益資本主義に賛同し社会問題解決にチャレンジしている学生がイキイキと活動されている話を聞き、「やはり公益資本主義こそこれから志向すべき経営の在り方である」と、多くの参加者に実感いただくことができたと思います。組織や立場を越え、「公益資本主義」という大きな考えの下、大同団結するスタートの場を作ることができました。

　
　イベントは5時間超の長丁場でしたが、参加者の熱意、興味深い事例の数々に、参加者を飽きさせることのない充実したフォーラムとなりました。
　特に本イベントの企画から運営、プレゼンまで中心となって動いていただいた福岡支部U25会員を中心とする学生には、心から感謝しております。高い情熱と実行力で後継者未定、異文化共生、不登校など、大きな社会問題に果敢に取り組む若者の姿に、原最高顧問も大いに感動し、最大限の称賛を送られていました。PICCとしても次世代に公益資本主義の襷の担い手が控えていることに安堵すると同時に、「若者に負けないよう、共に頑張ろう！」と大きな刺激を受けています。

　当日の模様は、これからダイジェスト版動画でも共有させていただく予定です。当日参加できなかった方は、ぜひ楽しみにしていてください。

　
◆髙場大貴さん
　「公益資本主義」公開フォーラムにご参加いただきありがとうございます。昨年、原さんと阿比留先生のメールから始まり、1年間の企画、準備期間。そしてコロナによる軌道修正。企画から実行フェーズへの移り変わり。準備の過程を通して、経営者の皆様に協力してもらい間近で公益資本主義を学ぶことができました。
　フォーラムを通して、大切な方々への感謝を表現し、学び、実践できたことに自分自身感激しています。ご協力ありがとうございました。

　
◆林田茉優さん
　「公益資本主義を実感・体感する」「現代から次世代に公益資本主義の襷を繋ぐ」この目的をこれまでお力を貸して下さった皆様、当日ご参加頂いた皆様のおかげで達成することができました。心より感謝申し上げます。
　6月27日はあくまで新たな始まりの日。フォーラムの中で得た学びや、皆様との繋がりを大切に、未来に向かって歩んでいきます。
　非常に楽しく濃い学びの時間を皆様と過ごすことができて幸せです。今後とも宜しくお願いいたします！

　
◆小林昇生さん
　「そんな事ができるのか？」から始まったこの企画が、気付けば大成功に終わりました。
　振り返ってみると協力してくださった人の多さに驚いてばかりです。
　会本番でもインプットしながらアウトプットができる会になっていて、これまでになく自分の身になったと感じています。
　ここまでこられたのは、準備段階から本番当日まで応援していただけた皆さんのおかげだと強く思います。本当にありがとうございました！

　
◆篠崎真尚さん
　当日、公益資本主義公開フォーラムにご参加いただいた皆様、ありがとうございます。本イベントの開催に至りましては様々な方々のご協力、支援をいただき成功を収めることができました。
　私達学生も初めて尽くしのことで、開催までに御心配をおかけしたと思いますが、これが今後の糧となり今後、後輩達へ襷を繋ぐ経験をさせていただきました。
　今後とも若者の力で福岡だけでなく全国に公益の志を繋げるよう、学生共々精進していきます。
　今後とも皆様の応援、ご協力よろしくお願いいたします。

　
◆田尻大侑さん
　「公益資本主義」公開フォーラムでは、多くの方にご参加いただき、とても学びのある会となりました。
　第一部では原さんの講演をお聞きし、公益資本主義の可能性と株主資本主義の限界について学びました。第二部では実践企業の事例発表が行われ、社会に貢献する企業の在り方と経営者のビジョンにワクワクを感じました。そして第三部では学生の発表があり、大きな社会問題に挑戦する同世代の若者達に刺激を受けました。
　私は今回のフォーラムを通して自分が置かれている環境は恵まれていると感じ、それと同時に、世界は不平等であると感じています。自分の能力や財産を用いて社会に貢献しようとするものもいれば、戦争やテロによって自分の主張を貫く人も存在している。２つの存在に明確な違いがあるとするならば、貧富の格差と育ちの環境であると思います。いま私が公益資本主義という考えに共感し、もっと学びを深めたいと感じているのも、社会に貢献をしたいと感じることができたのも、私が恵まれた環境に身を置いているからこそであると思っています。私は世界中の人々がいつか利己的な考えではなく、利他の心で溢れる世界になれば戦争をなくすことができると信じています。そのために、より良い社会とより良い環境を、同じ志を持つ方々と一緒に広げていきたいと思います。
　ご協力いただきありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

　
◆西村まどかさん
　最初は「何するのだろうか？」という興味本位で参加しましたが、内容が詰まって行くことにワクワクドキドキして開催することが楽しみになりました。最初は、福岡の経営者の方々の協力から人が人を引き寄せてくださり、多くの方に協力していただいき、様々な考えを得ることができました。
　これから困難なことがあっても、熱意を持って一つ一つ進んで行きたいとフォーラムを通じ感じました。ご協力ありがとうございました。

　
◆宮浦寧彩さん
　私が運営統括・司会が決まったのは、フォーラムのおよそ一ヶ月前でした。右も左もわからず、また、原さんや公益資本主義のこともわかりませんでした。しかし、自分で調べてみたり、教えてもらったり、阿比留先生の思いや高場さんの思いを聞くうちに、もっと前向きに取り組んでいこうと思いました。不安もたくさんありましたが、このフォーラムが成功してとても嬉しく思います。参加されたみなさま、ご協力、本当にありがとうございました。
　今後とも、ベンチャー起業論breakthroughの応援もよろしくお願いいたします。

　
◆渡邉悠斗さん
　今回この話を聞いた際は、どのようなフォーラムかもわからず、さらにコロナによりリモートでの開催にするしかなく、今までの運営の形と違い不安な部分しかありませんでした。ですが、やっていくうちに原さんや高場さん、発表者の方々の思いも伝わり、それに加えてこのような方々と一緒に運営や活動が行えていることに誇りに思えました。
　これからの活動のご協力もよろしくお願いいたします。