PICC Member
【PICC会員企業紹介】
※ 本記事は、2023年3月に掲載されたものであり、掲載当時の情報となります。
「日本各地に眠る良い商品」を発掘し、全国各地のスーパー銭湯、旅館、道の駅などに委託販売する事業に注力している株式会社良選企画。「ありがとう」の言葉がモチベーションの源泉だと語る同社の代表取締役の藤田高志さんは、PICCへの加入を機に長期的なビジョンを策定し、王道経営の学びを得た。
「以前はどちらかというと感覚に頼っていた経営でしたが、王道経営を学んでからは、客観的な数字でも判断できるようになりました」という藤田さんに、PICCでの学び、「7つの柱」の実践と成長実感、そして同社の事業が提供する価値について伺った。
株式会社良選企画
代表取締役 藤田 高志(ふじた・たかし)
所在地 〒818-0124 福岡県太宰府市梅香苑3-11-15
資本金 300万円
設立 平成22年9月
事業内容 健康茶、菓子、化粧品などの小売、卸売業
「私たちは、お客様から『ありがとう』と言ってもらえる商品・サービスを企画、開発、流通させることで社会に貢献します」。これが当社の理念です。
私は起業する前、印刷会社に10年間勤務し、転職で小規模な会社に3年間勤めた経験があります。印刷会社は地場でトップの大きな会社でしたが、転職先の会社は、人と人とのつながりで成り立っているような小さな会社でした。
その会社で「ありがとう」と言われる機会が増え、仕事のモチベーションが上がったことを覚えています。人間のモチベーションはお金だけじゃない。感謝されることでこんなにもやる気が出るものなのだと実感したことが、当社の理念の原点です。
100年ビジョンは、「良選基準をクリアした良選ブランドを世界に流通させることで、皆の集う憩いの場に笑顔を提供します」。後に事業内容のところでお話する「良選ブランド」を通して、お客様だけでなく社員も夢を語り、それを実現できる会社を目指したいと考えています。
PICCでは、長期的なビジョンの重要性と王道経営の考え方を学びました。
私は営業出身だったこともあり、予算などの短期的な部分に目が行きがちでした。しかしながら、PICCの勉強会で100年ビジョンを立ち上げるにあたり、長期ビジョンをしっかりと意識するようになりました。
また、PICCに入って「最終的には地球益を目指す」という考え方に感銘を受けました。それまでは比較的目立たずに稼ぐタイプで、小さくまとまる傾向がありましたが、100年ビジョンには「世界に流通させる」という内容を意識的にとり入れました。
私の代では難しくとも、次の代、その次の代と100年以上続く企業になれれば、「世界に流通させる」というビジョンも実現できると思います。
そのためのベースとなるのが、王道経営の考え方。PICCに入ったことで、「正しいビジョンを掲げ、正しく社員教育を行い、正しいビジネスを実践すれば必ず成功する」という学びを得ました。以前はどちらかというと感覚に頼っていた経営でしたが、王道経営を学んでからは、客観的な数字でも判断できるようになりました。
PICCが提唱する「王道経営実践7つの柱」に沿って、学びの実践と成長を振り返ります。
まず「社会性」については、地方のスーパー銭湯や旅館、道の駅などの小規模施設で委託販売を展開することで、施設運営者にも来館者にも喜んでいただけていることが挙げられます。
地方の小規模施設の多くは、近隣にスーパーやコンビニがなく、あっても19時頃には閉店してしまいます。そんな地域の施設に当社が商品を並べることで、地域の方に多少なりとも貢献できていると感じています。
また、小規模施設は商品を仕入れたくても仕入れにくい現状があります。当社は委託販売なので、施設側にリスクなく扱えます。施設と地域を盛り上げ、リスクなく施設に利益をもたらせるので、社会性のある取り組みだと考えています。
「独自性」は、全施設を直接訪問していることです。オンラインの活用も進んだ今の時代、時代に逆行しているかもしれませんが、営業も設置も全て「訪問第一」を貫いています。
当社のクライアントは北海道から鹿児島まで広い範囲にわたっていますし、正直なところ旅費交通費もかさみますが、訪問することで「よく来たね」と喜んでもらえます。私自身、会えば必ず仲良くなれる自信があります。効率は悪いかもしれませんが、定期的に訪問して、他社の商品もきれいに並べて戻る方針です。
「経済性」については、コロナ禍で2期赤字が続いていましたが、前期黒字化できました。委託販売なので、粗利率35~40%という卸売業にしては比較的高い利益率を維持できています。適正な利益を加味して上代設定できるため、利益率を維持できているのだと思います。
「公平性」は、パートナー企業との関係性においては達成できていると自負しています。パートナー企業から仕入れる際、値段交渉したことは一度もありません。後述する「良選基準」に「適正価格・適正利益である」という項目を設けており、適正価格を徹底しています。
「継続性」は、新規口座を開設したクライアントの継続率に表れています。1年後の継続率は98%にのぼります。いわゆる委託販売で施設側にリスクがないこともありますが、「良選基準」に「リピート率の高い商品である」という項目を設けて本当に必要とされる商品を提供するようにしていることも、高い継続率につながっているのだと考えます。
そして「7つの柱」の最後に挙げられている、大久保会長の「魂の決断」という言葉にも感銘を受け、実践しています。
かつての私は、人間関係を重視しすぎるあまり、「こうしたほうが良い」と思っても相手にそれを伝えることを躊躇していました。しかし、「魂の決断」の話を聞いて以来、「嫌われても相手のことを考えて言うべきことは言う」、「嫌がられても断る」など、良い意味で主義主張を相手に伝えられるようになりました。
福岡支部にはU25の若手会員が多く、学生と関わる機会も多いです。若いうちは、よかれと思った言動が間違っていることもよくあります。「私が今言ってあげなければ、この若者の人生にマイナスになる」と思ったときには、「魂の決断」を思い出して指摘するようにしています。相手を思って指摘すると、素直に改善してくれたり、成長していったりするものです。そんな姿を目にすると、「魂の決断」の効果を実感します。
また、元々出不精で一歩踏み出すのを躊躇してしまう私にとって、「まず動け、そこから道が拓けていく」という言葉にも背中を押されています。動かずに待っていても何も始まらない。まずは動いてこそ。これを、経営者として意識するようになりました。
PICCの他支部の方々との交流の場にも、積極的に出ていきたいところです。皆さんとの交流を通して視野を広げ、情報を集め、よりビジネスにも人間形成にも前向きになれるよう動いていきたいと思います。
当社は2023年9月で13期目を迎えます。主な事業内容は、お茶、食品、化粧品などの卸売業です。全国のスーパー銭湯、旅館、道の駅などに口座数を増やしながら、委託販売で商品を販売しています。
このほど「日本逸品プロジェクト」を立ち上げました。同プロジェクトでは、全国に眠るお茶、菓子、食品、化粧品などの良い商品を発見し、仕入れ、広げる活動に力を入れています。
取り扱う商品は、社内で設定した「良選基準」に沿って決定します。良選基準は、「お客様の笑顔が想像できる」、「利益のために品質を落とさない」、「商品にメンバーの愛情がある」、「適正価格・適正利益である」、「リピート率の高い商品である」の5つ。これらの項目を各20点でスコア化し、80点をクリアした商品を「良選ブランド」として認証しています。
モノがあふれる今の世の中、誰でもどこでも扱える商品を扱う問屋になっても仕方がありません。したがって当社は、社員が自ら評価し、選定した商品を、それぞれのメーカーと直接交渉して仕入れます。商品決定権は社員に委ねているので、社員のやる気にもつながります。
また、良選企画の商品が並ぶことで、スーパー銭湯や旅館などの施設の物販コーナーの盛り上げにも貢献できればと考えています。当社はキャッチコピーやPOPの制作も得意としていますので、販促もワンストップで提供できます。
いつか全47都道府県の良選ブランドを提供できる日を夢見ています。
藤田 高志
株式会社良選企画 代表取締役
趣味 草野球(3チーム掛け持ちでピッチャー含む全ポジションを守ります)
ゴルフ(自己ベスト74、パープレーを目指しています)
※ 本記事は、2023年3月に掲載されたものであり、掲載当時の情報となります。