PICC Member
【PICC会員企業紹介】
※ 本記事は、2022年7月に掲載されたものであり、掲載当時の情報となります。
『「IT」と「デザイン」で地域社会に貢献する』をミッションに、企業と地域の課題を解決する有限会社パートナーパブリシティ。地元山口県で広告デザインとEC事業を展開する同社代表の宮田泰光さんは、公益資本主義推進協議会(PICC)代表理事を務める大久保秀夫会長の著書での問いかけに大きな衝撃を受けたといいます。それまでのビジネス姿勢だけでなく人生を変えた「本質」との対峙。同会で提唱されている「王道経営7つの柱」の実践例を交えながら、宮田さんの考える「在り方」について伺ってきました。
有限会社パートナーパブリシティ
代表 宮田泰光(みやた・やすみつ)
所在地:〒745-0809 山口県周南市久米中央4丁目10番13号
連絡先: 0834-34-8130
事業内容: デザイン事業(グラフィックデザイン、ウェブデザイン、写真・動画・イラスト・漫画)、インターネット広告事業(インターネット広告運用)、EC事業(インターネットショップ制作・運営、ECサイト制作・LP・マーケティング・サイト運営サポート)
有限会社パートナーパブリシティは、『人と人をつなぎ地域の未来をデザインする』という経営理念のもと、『「IT」と「デザイン」で地域社会に貢献する』ことをミッションに掲げています。お恥ずかしい話ですが、PICC(一般社団法人公益資本主義推進協議会、以下PICC)と出会う前は経営者というより現場のクリエイターという意識が強く、ビジョンやミッションなどをわざわざ策定しようとも思っていませんでした。今でこそ地域社会への想いは非常に高まっていますが、率直に言えば、当時はローカル的なものには目もくれず、より外にこそ素晴らしいものがあるとばかり考えていました。
しかし、PICCに参加したことで一変しました。大久保秀夫会長の教えを実践することで、本当に価値あるものは自分のすぐ近くにあるものだということに気づいたのです。地元山口県の特産物を生産する企業や、地域密着型でお客様に喜ばれるサービスを生む企業などと知り合うなかで、こうした山口の宝ともいえる最高の人や物をぜひ多くの人に知ってもらいたい!私たちがデザインの力を通して伝えたい!と強く思うようになりました。そうした思いから生まれたのが現在のビジョンとミッションです。
どんなに素晴らしいデザインを作ったとしても人が人に伝える以上、「人」にフォーカスしなければ始まらないということで、『人と人をつなぐ』という言葉を入れました。当社の強みであるデザインの力を使って、地元の魅力を最大限に伝え続けていきたいと思っています。
PICCでの一番の学びは、「社会貢献をしたい」という思いを、時代や地域のニーズにマッチするかたちでサービスとして提供する方法を学べたということだと思います。「事業は社会性、独自性、経済性の順番で考えるべき」という教えを体現してきた大久保会長だからこそ、その本質を多くの経営者に伝えられるのだと思います。大久保会長は、私にとって初めての「経営の師」です。行動と成果が伴う大久保会長の言葉はいつも私の胸に深く刺さります。「経営者は明元素(明るく元気に素直)であるべき」という言葉も心に残っていますね。貴重な学びをたくさん与えてくださったことに心から感謝しています。
私がPICCに興味を持ったきっかけは、『在り方~人として、企業として、社会貢献としての真の「在り方」とは~』(アチーブメント出版)という大久保会長の著書を拝読したことです。テクニックやハウツーなどのやり方ばかりを追っていた当時の私には「人生とはどう在るべきか」と問いかける大久保会長の言葉一つひとつが、胸に突き刺さるものでした。
人生の在り方という本質を真剣に考えてみると、仕事やプライベートの捉え方も変化していきましたね。この「在り方」こそが、PICCからの一番の学びだと感じています。在り方を考えるなかで、会社の軸となるビジョンやミッションも納得のいくかたちで決めることができました。進むべき道を示してもらったことに心から感謝しています。
また、PICCと出会う前の私は、経済性を最優先に考えていたので、ビジネスの優先順位が変わったこともPICCからの学びの一つです。ビジネスの優先順位は社会性、独自性、経済性と叩き込まれたことで、地域貢献活動と人材教育に注力するようになりました。
地域貢献活動とは、地元山口県の優良企業を全国に知らしめ、地域を潤すことであり、人材教育は優秀でクリエイティブな人を育てていくことです。どちらも伸び代がまだまだたくさんありますし、目先の売り上げだけ考えれば遠回りのように見えますが、これをしっかり行うことで経済性は必ず付いてくると確信しているので、自分のやるべきことに集中していきたいと思います。
PICCでは、「王道経営を学び、実践する、いい会社を増やす」という2022年度の最上位目的を達成するため、特に重要な7つの要素を「王道経営実践7つの柱」として定めています。「王道経営実践7つの柱」とは、社会性、独自性、経済性、公平性、継続性、改善性、魂の決断を指します。社会性、独自性、経済性に関しては先ほど申し上げた通りのため、公平性、継続性、改善性、魂の決断ついて考えたいと思います。
まず、公平性を実践するため当社では健康経営に取り組んでいます。残念ながらスタッフの健康に関してデザイン会社は非常に遅れをとっているのが現状です。私も長いクリエイター生活で体調を崩したことも何度も経験しています。人生の優先順位や、在り方は個人によって異なると思いますが、おそらくほとんど全ての人が「豊かさ」を求めているでしょう。豊かさの基盤には健康があります。健康でないと、誰かを幸せにすることはできません。私は、スタッフ皆が健康であることを公平性と捉えて、健康経営を推進しています。
また継続性については、スタッフが定着し、安定した利益を出し続けることに尽きると考えています。これは社会性に基づいた信念を貫き通すことで実現すると思うので、ビジョンとミッションを忘れず突き進んでいきたいと思います。
それから改善性に関しては、スタッフ全員最高のパフォーマンスを発揮してもらうため、現場の声を大切にした改善を意識しています。
最後に「魂の決断」について。私は人生の終わりを意識することで魂の決断の理解が深まったように感じています。どんな人にも死は公平に訪れます。私は過去に病気によって死を意識したことがあり、その時から絶対に悔いのない人生を送ろうと強く思うようになりました。そうなると死は恐れる対象ではなく、悩んでいる時間はないのだから早く決断しなさいと後押ししてくれる存在になりました。
魂の決断について、私はまだ全てを理解しきれてはいませんが、決断の早さも一つ重要な要因であると思います。先述した大久保会長の著書で特に印象に残っているのが、「出会いと決断」というキーワードです。決断は出会いに関係しています。決断を行うことで、意味のある出会いが生まれるのでしょう。私にとって今後も追求すべき重要なテーマとして、心に刻み続けたいと思います。
有限会社パートナーパブリシティは、「IT」と「デザイン」で企業と地域の課題を解決する会社です。主な事業は、広告デザインとECの2つ。前者では、グラフィックデザインやパッケージデザイン、Webサイト設計・制作、動画制作、プロダクト開発、イベント企画といったデザインから、Google広告、Yahoo!広告、SNS広告といったインターネット広告まで手がけています。後者では車部品やグッズの販売から、ECサイト制作、LP制作、マーケティング、運営サポートなどを行っています。
そんな私たちの強みは、1「価値」「仕組み」「共感」をデザイン、2ビジネスを加速させるデザイン提案、3五感に届くデザインで、御社の課題を解決の3つです。いくらかっこいいデザインであっても、効果が発揮できなければ意味がありません。私たちは、クライアント企業の商品やサービスの価値とターゲットの欲求を明確にしたうえで、集客できる仕組みを構築し、五感に訴える共感できるデザインをご提案します。
私たちの熱意や実績をご評価してくだる方々はどんどん増え、リピートしてくださるお客様に支えられ、おかげさまで創業20年を迎えることができました。情報が溢れる現在は、企業やお店が発信する情報の「質」が今まで以上に厳しく問われています。そのためには表面的ではなく、本質を捉えたデザインの力が欠かせません。
※ 本記事は、2022年7月に掲載されたものであり、掲載当時の情報となります。